イギリスでの出産を控えている方は、出産後にどのような手続きをすればよいのだろうと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
わたし自身、昨年マンチェスターで第一子の娘を出産し、最近あらかたの手続きを終えたところです。
この記事では、わたしが実際に経験した”出産後に行うこと”を順番にまとめています。
こちらの記事では以下の内容がわかります。
- 出生登録の方法
- GP登録&NHS番号の確認
- 日本のパスポート申請の流れ
- 赤ちゃんの予防接種のスケジュール
- VISA申請~eVISA登録
申請期限があるものもあるので、事前に手続きの流れを確認しておくと安心です。ぜひ参考にしてください。
出産後にやることチェックリスト
出産後に赤ちゃんに関して行ったことは以下の通りです。
- 出生登録(イギリス&日本)
- NHS番号の確認
- GP登録
- 日本のパスポート申請
- VISA申請 & eVISA登録
- 予防接種スケジュール確認
出産後の我が家のタイムライン
実際にわたし達が出産後に行った手続きのタイムラインです。
特にパスポート申請は(オレンジのマーカー部分)手続きのステップが多く、受け取りまでにとても時間がかかります。申請期限などをチェックし、計画的に行いましょう。
| 生後 | やったこと |
| 1週目 | 出生登録&出生証明書の取得 |
| GP登録申請 | |
| 2週目 | 大使館へ日本の出生届を郵送 |
| VISA申請 | |
| 4週目 | GP登録完了 |
| 5週目 | VISAセンターへ |
| 8週目 | 1stワクチン接種&8週検診 |
| 2ヶ月1週目 | 戸籍謄本取得(日本の家族へ依頼) |
| 2ヶ月2週目 | パスポートのオンライン申請 |
| VISA承認される | |
| 2ヶ月3週目 | eVISA登録 |
| 5ヵ月1週目 | パスポート受け取り(in マンチェスター) |
手続きの流れ【体験談】
①出生登録(Birth Registration)
イギリスの出生届は、出生後42日以内に行う必要があります。日本は14日以内なので、だいぶ余裕がありますね。
どこで登録した?
わたしはManchester Register Officeで登録を行いました。住まいは別のCity Councilですが、出産した場所の管轄のRegister Officeで登録をする必要があるので、わたしはManchester Register Officeで行うこととなりました。
オンラインで予約をして、出産の翌週には夫が行ってくれました。
Register Officeで出生登録&出生証明書の発行
RedBookと(わたし達親の)パスポートを持参しました。出生の場所や親の名前・住所に加えて職種を記入する必要があります。
出生登録が終われば、出生証明書(Birth Certificate)を発行できます。日本の出生届のために必要です!1枚£12.5でした。念のため2枚発行してもらいました。当日に受け取れます。予約時間より早く着いたみたいですが、予約時間より早い時間で対応してくれたみたいでした。手続き自体もスムーズだったようです。
出生後すぐでも予約できたので、比較的予約は取りやすいのではないかと思います。期限は42日以内なので、生活に余裕が出てきたから、もしくはご家族にお願いして登録をしましょう。
②GP登録
赤ちゃんは生後8週間からワクチン接種が始まるため、それまでにGP登録をする必要があります。
NHS番号の確認
イギリスで出産すると、生まれた時点でNHS番号が自動発行されます。赤ちゃんのリストバンドやRed Bookにも記載されているので、確認しましょう。
オンラインでGP登録申請
NHSのサイトでポストコードを入力すると最寄りのGPがリストアップされます。評判がよさそうでかつ自宅から通いやすいGPを選びました。娘もわたし達と同じGPに登録しました。
登録方法は、登録用紙に記入してGPに直接持って行く方法などもあるようですが、オンラインでも登録可能なのでオンラインで登録をしました。「Register online using this GP」のボタンから進むと、様々な質問に回答して登録が終わります。
しばらくして、Registration Confirmation Letterが届きました。NHS番号もしっかり記載されています。手紙が届いた日は忘れてしまいましたが、手紙に記載されていた登録日はオンラインで申請してから3週間後の日付となっていました。
※GPによっては申請後にIDの提示が求められることもあるので、GPからの指示に従うようにしてください。
➂日本の出生届&日本のパスポート申請
日本の出生届は3か月以内に提出する必要があります。また、日本のパスポート申請のためには戸籍謄本が必要となり、そのためには日本の出生届を出している必要があります。戸籍の反映には少し時間がかかるので、パスポートが早めに必要な方は計画的に手続きをしましょう。
以下のような流れで手続きを行いました。
- 出生証明書(Birth Certificate)の取得Register Officeで取得済み
- 在英日本国大使館へ出生届と必要書類を郵送
- 日本で戸籍謄本を取ってもらう(戸籍が反映されてから)
- オンラインにて(アプリ)パスポート申請
- 一日領事館の出張サービスでマンチェスターにてパスポート受け取り(本来はロンドンの大使館で受け取り)
タイミングよくマンチェスターでの領事出張サービスをしていたので、ロンドンへ足を運ぶことなくパスポートを受け取ることができました。まだ小さい娘との遠出は大変だと思っていたのでとても助かりました。
パスポートの受け取りは本人(赤ちゃん)も一緒にロンドンの大使館で受け取りが原則なので、地方在住の方は出張サービスを行っていないかメールや公式サイトをチェックしてみてください。
詳しい手続きの流れはこちらの記事で紹介しています。

④VISA申請
日本人である娘も親のビザに基づいて子供のビザ申請をする必要があります。夫のグローバルタレントビザ(GTV)のdependant childとして申請を行いました。
てっきりパスポートがないとVISA申請ができないと思っていましたが、パスポートは必要ありませんでした。
ちなみに、生まれて2週間後くらいにNHSからメールが届きました。
「現在、娘さんの在留資格つまりはNHSの無料治療を受ける資格を確認できません。」
「有効なビザなどの書類を提出する必要があります。」「3ヵ月間は扶養家族として治療代の料金は免除されます。」
といった内容でした。このメールが届きよくよく調べてみると、ビザ申請にパスポートは不要ということを知り急いで申請準備を始めました。
ビザの種類によって申請方法は異なりますが、私たちの場合は以下の流れで申請しました。GTVの方はご参考にしてください。
GOV.UKのサイトより、Global Talent visaのdependant childとしてオンライン申請。
申請費用(£766)と保険料(IHS:£776/year)を支払う。
以下の書類をアップロードしました。
- The birth certificate
- Letter of consent from your parents
- Letter of consent from legal guardian
- Bank Statement
続けて、VISAセンター訪問の予約を取りました。(訪問日は生後1か月を迎えるころにしました。)
VISAセンター(UKVCA Service Point Manchester)を訪問しました。書類は全て事前アップロードしているので、Appontment Confirmationの紙があれば大丈夫だったかと思います。もちろん本人(赤ちゃん)も行く必要があります。
スタッフによるチェックが終了すると、写真撮影をします。赤ちゃんは寝転がって撮るか、親が白い布をかぶって抱っこして撮るかのどちらかでした。わたし達は抱っこして撮ってもらいました。指紋認証は不要でした(5歳以下は不要とのこと)
人はかなりいましたが、スムーズに手続きは進みました。
2024年にBRPカードが廃止され現在はeVISAに移行しています。eVISAは、イギリスのビザ情報をオンラインで記録する電子ビザです。
VISAが承認されたら、GOV.UKのサイトより、UK Visas and Immigration (UKVI)アカウントを作成してeVISAの申請を行います。登録完了メールが来たら、eVISAを閲覧することができます。(無事3ヵ月を迎える前に完了できました!)
また、パスポートを取得したらアプリ(UK Immigration:ID Check)を使ってID情報をアップデートしてeVISAと紐づけする必要があります。しかし、アプリがうまく作動しなかったため、パスポートを郵送して手続きすることになりました。現在は手続き完了待ちです。
ビザの種類は様々かと思いますが、ビザ申請が終了したらeVISA申請・パスポートの紐づけを行うようにしましょう。
GTV申請の詳しい流れについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

➄ワクチン接種&8週検診
産後には手続き以外にも赤ちゃんにとっての大きなイベント”ワクチン接種”があります。
生後8週目で、初回のワクチン接種と8週検診がありました。日程については生後1か月になる前にGPから手紙が届いたため、自分たちで予約する必要はありませんでした。
0歳で行うワクチン接種は3回です。以下のような内容でした。
8週目(8週検診も同日にあり)
- 6-in-1 vaccine(6種混合)…1st
- Rotavirus vaccine(ロタウイルス)…1st
- MenB vaccine(B群髄膜炎菌)…1st
始めに赤ちゃんの全身チェックと体重・身長測定がありました。一応、母の産後チェックもありましたが問診でいくつか質問されただけでした。何かしら問題があればこの時に相談できるかと思います。
12週目
- 6-in-1 vaccine(6種混合)…2nd
- Rotavirus vaccine(ロタウイルス)…2nd
- MenB vaccine(B群髄膜炎菌)…2nd
16週目
- 6-in-1 vaccine(6種混合)…3rd
- Pneumococcal vaccine(肺炎球菌)…1st
ロタウイルスワクチンは経口でその他のワクチンは太ももへの注射でした。服装は太ももが出しやすい服装だとスムーズだと思います。わたし達は日本から送ってもらっていたコンビドレスを着せて行きました。
NHSで行われる詳しい予防接種スケジュールについてはこちらの記事で詳しくまとめています。

ワクチン接種や検診を問題なく行うためにも、GP登録は早めに行うようにしましょう。
まとめ
以上、イギリスでの出産後にやることリストを紹介しました。
・出生登録は生後42日以内でOK。
しかしパスポートが早めに必要な方は、出生登録&出生証明書の取得は早めに行うこと!
・日本の出生届は生後3か月以内に。
・8週目にワクチン接種があるため、GP登録は早めに!
・VISA&eVISA登録も忘れずに!
出産後しばらくは、産後の疲労と子育てでいっぱいいっぱいだと思います。ご家族のサポートがある方は協力しながら子育てとともに手続きを一つ一つ終わらせていきましょう。この記事がぜひご参考になればうれしいです。
※制度や手続き方法は変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。

