国際運転免許証の取り方・イギリスの運転免許証への切り替え

渡英予定の方で、

イギリスで車を運転したいけどどうすればいいのだろう?
運転するかわからないけど念のため免許は持っておきたいなあ。

などとお考えの方はいらっしゃいませんか?
長期滞在予定の方は特に、短期滞在の方も車の運転について不安に思っているかもしれません。

今回は、国際運転免許証の取得とイギリスの運転免許証への切り替え方法についてご紹介します!

わたし達夫婦は渡英中に日本の免許が切れる予定だったため、期間前更新を行い、夫のみが国際運転免許証を取得して渡英しました。そして渡英後、日本の運転免許証からイギリスの運転免許証へ切り替えを行い、現地で車の運転をしています。(現地で車を購入しました)

これらの経験をシェアしたいと思っていますので、これから渡英予定の方はひとつの参考にしていただけますと幸いです。
※2023年当時の話になるので、取得方法などが変更になっている可能性があります。最新の情報は大使館ホームページ等をご確認ください。

目次

国際運転免許証は取得すべき?

まずはイギリスで車を運転するための方法についてです。在英国日本国大使館のHPによると、

  • 有効な日本の運転免許証を持っていれば、イギリス入国から1年間は運転することが可能だそうです。ただし、レンタカーを運転する際に英訳文がないと借りられない場合があるなど制限が生じることがあるそうです。
  • 日本で国際運転免許証を取得すれば発行から1年間イギリスで運転することができます。国際運転免許証は、『日本の運転免許証を所持する人がジュネーヴ交通条約加盟国で車を運転することができる』というものです。こちらも有効期間が1年というのには注意が必要です。

イギリス滞在期間が短いという方で車を運転するかもしれないという方は、こちらの国際運転免許証を取得しておくことをおすすめします。わたし達も日本の免許証で運転できないことがあれば不便だと思い、国際運転免許証を夫のみ取得しました。
手数料は2000円ちょっとで取得できるようですので、各都道府県のホームページをご確認ください。必要書類を用意すれば即日発行できるはずです。現在お持ちの日本の免許証の期限も確認して、必要に応じて期間前更新も行うようにしてください。

  • わたし達のようにイギリス滞在期間が長期になる予定という方で、イギリスで車を運転したい・運転する予定があるという方は、イギリスの運転免許証へ切り替えが必要になります。

わたし達はイギリスの運転免許証を取得するまでのつなぎとして国際運転免許証を取得し渡英しました。(結局、国際運転免許証の出番はありませんでしたが。)
また、イギリスの運転免許証の申請の際に日本の運転免許証を免許センターに送る必要があるため(後述)、イギリスでの運転が必須という方は国際運転免許証を取得していた方が安心かと思います。

イギリスの運転免許証への切り替え方法

日本の有効な運転免許証を所持していれば、正しい手続きを踏めばテストなど必要なく英国運転免許証へ切り替えることができます。取得までに、少なくとも1度はロンドンの日本国大使館へ足を運ぶ必要があります。
詳細は在英国日本国大使館のホームページをご確認していただきたいですが、手順の中で注意した点なども合わせてご紹介したいと思います。

① 自動車運転免許証抜粋証明書(英文)の取得

大使館に来館郵送もしくはオンラインでの申請が可能です。わたし達はオンラインで申請しました。必要書類を準備・申請して受理されたら、交付可能な期日以降に大使館へ受け取りに行きます。

事前予約をして来館します。大使館前には屈強なガードマンがいて少し怖かったですが、受付の方が日本人でとても安心したのを覚えています。(マンチェスターで日本人にはほとんど会っていなかったので。。)
パスポート原本、日本の運転免許証の原本、手数料が必要です。(手数料はオンライン申請の際に支払った気がします。)
すぐに受け取りはできました。

② DVLAに運転免許証の切り替えを申請

イングランド、ウェールズあるいはスコットランドにお住まいの方は、DVLA(Driver & Vehicle Licensing Agency:英国の運転免許庁)に対して申請する必要があります。北アイルランドにお住まいの方は、DVA(Driver & Vehicle Agency)に申請します。※最新情報は大使館のホームページよりご確認ください。

ホームページより申請に必要な書類は以下の6つになっています。

  • DVLAに対する申請書(D1フォーム)
  • 自動車運転免許証抜粋証明書 ものです。
  • 有効な日本の運転免許証
  • 手数料分の小切手またはPostal Order(詳細はD1フォームで確認してください)
  • 写真1枚(詳細はD1フォームで確認してください)
  • 英国の滞在許可を示す書類

D1フォームは郵便居にて受け取ることができます。Postal Orderという小切手のようなものも郵便局で購入可能なので合わせて購入しました。手数料も上乗せされます(12.5%だったと思います)。
D1フォームにPostal Order Numberを記載する欄があるので、そちらに記入します。
※D1フォームにある署名の文字がそのまま免許証に印字されるため間違えないようにしましょう。

写真もD1フォームに張り付ける欄があります。わたしはMorrisonのPhoto-Meで撮りました。

英国の滞在許可を示す書類については、ホームページを見てみるとUKのパスポートもしくはShare Cordを取得することで証明可能となっています。eVISAを取得している方はShare Cordを取得してD1フォームに記入すれば良いかと思います。

わたし達が申請した当時はBRPカードの時代であったため、BRPカードを直接同封して申請を行う必要がありました。もしかしたらShare Cordを取得して申請する手段もあったのかもしれませんが、正確には覚えていません。。

みなさんは日本の運転免許証の返還を希望しているはずです。わたしは、「Please return this Japanese driving licence to the Embassy of Japan in the UK.」といった旨の内容をカバーレターに記しました。(返還されない事例もあるみたいですので、念のため丁寧な対応をしていた方が安心かと思います。)

以上の書類を指定の送付先へSpecial Deliverで送りました。大使館のホームページでも紛失などのトラブルを防ぐためSpecial Deliverが推奨されています。

その後は申請が受理されるのを待ちます。

③ 英国の運転免許証が届く

書類を出してから、おそらく2週間以内に英国運転免許証が届いたはずです。思ったより早かったです。(BRPカードが同じタイミングで届いたかは覚えていませんが、無事返ってきました!)
免許証の期限は何と10年もあります!
これで無事イギリス滞在中に安心して車を運転することができますよ。

④日本の運転免許証が返還される

2年近く前の話ですのでもう忘れてしまっていましたが、メールなどを振り返ってみると、英国運転免許証が届いてから約3か月後に日本の運転免許証が返還されました

大使館から「免許証が返還されました」とのメールが届き、来館or郵送にて受領をするようにとメールに記載されていました。わたし達は来館が難しかったので郵送で受領しました。返還用封筒など指定の書類を大使館に送り、1週間以内には無事自宅に返還されました。
しばらくはまだ有効期限がある免許証でしたので、無事返還されて安心しました。

まとめ

以上、日本での国際運転免許証の取得と英国運転免許証への切り替えについてご紹介しました。

日本の運転免許証で1年間はイギリスで運転可能だが、国際運転免許証があった方が安心!

1年以上イギリスで運転する予定の人は、英国運転免許証への切り替えが必要!

有効な日本の運転免許証を持っていれば、英国運転免許証へ切り替えが可能!(試験などは必要なし!)

試験などなくイギリスの運転免免許証へ切り替えることができることにわたしはとても驚きました。
イギリスでの申請は慣れないものですが、一つ一つステップを踏めば大丈夫です!
ぜひ1つの体験記として参考にしてください。

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