イギリスのビザ申請:Government Authorised Exchange visa(Temporary Work)

渡英に向けて行う準備の中で一つの大きなステップがビザ申請ではないでしょうか。
わたしは夫が取得したTemporary Work-Government Authorised Exchange visa(かつてのTier5ビザ)のパートナービザを取得し、イギリスにやってきました。

そして期限が切れるタイミングである今年、イギリスでGrobal Talent Visaに切り替えをしました。(そちらについてはまた改めて記事にしたいと思いますこちらの記事をご覧ください)

今回は、渡英前に日本で手続きを行ったTemporary Work-Government Authorised Exchange visaの申請から取得までの体験談について情報を共有したいと思います。(※手続きはほぼ全て夫がしてくれました。感謝です。)

※2023年5月~7月頃に行った申請の話になるので、現在とは仕組みが変わっている可能性があります。1つの体験談として参考にしていただけると幸いです。

目次

Government Authorised Exchange visaについて

Government Authorised Exchange visaとは、短期の就労や研究、研修活動を行うためのビザです。
・最大2年間
spncerが必要
・パートナーも現地で就労可能

渡英時、わたし達夫婦はこちらのビザを取得しました(わたしはパートナービザ)。現地で雇用されている方にはSkilled Worker Visaなどがあるみたいです。

申請時の状況

Government Authorised Exchange visaの申請手順や準備するものは、各申請者によって異なると思います。
夫(申請者)の申請時の状況としては

3年間のfellowshipを取得している
・マンチェスター大学に研究目的で所属予定

でした。イギリスで研究活動を行うために、2年間のビザを申請しました。

申請方法・タイムライン

① 受け入れ先にCoS(Certificate of sponsorship)を発行してもらう。

まずはCoSの発行が必要になります。
現地の受け入れ先(マンチェスター大学)の人事部にCoSと呼ばれるsponsorの証明書を発行してもらいました。(大学から指定された書類を提出しました)
受け入れ先にもよると思いますが、このCoSの発行にはかなり時間がかかるので注意です。CoSの発行までには1か月ほどかかりました。
CoSが発行され、リファレンスナンバーをもらうことができればビザの申請ができるようになります。(CoSがあればひとまず安心らしいです)

② オンラインでVISA申請を行う。

CoSが発行されたらオンラインで指示に従いVISA申請を行っていきます。
個人情報・家族情報などから始まり、非常に多くの質問事項に答える必要があります。過去10年間の渡航歴も答える必要があるので、学会や旅行などで海外に行くことが多い方は面倒かもしれません。テロリストや過激派との関わりがあるかなどの質問もあるみたいです。CoSのリファレンスナンバーも入力します。

そして、VISA申請費用とIHSの支払い必要書類のアップロードビザセンターの予約をしていきます。(手順の順番は正確ではありません。)

支払い

VISA申請費用は1人当たり47130円(£259)、IHS(イギリスの保険費用)が1人当たり2年分で227100円(£1248)でした。(年々、価格は変動していると思われます。)

必要書類のアップロード

GOV.UK の記載を参考にしつつ、各カテゴリーに応じて自分が必要と思われる書類をアップロードしていきます。

  • Financial Evidence…銀行口座の3か月分の残高・取引明細、fellowshipの証明書
  • Employment Evidence(Sponsor Evidence)…CoS
  • Educational Evidence…大学修了証明書(翻訳)
  • Consent Letters and Proof of Relationship…戸籍謄本の原本と翻訳版
  • Accommodation…現地の受け入れ先(大学)からのinvitation letter、現地の宿泊先住所

①Financial Evidenceについて、イギリスで自分の生活をサポートするだけの資金を持っているかの証明が必要になります。パートナーや子供がいる場合には、その家族をサポートする資金も所持している証明が必要です。金額など詳細は最新の情報をご確認ください。
また、提出する書類が日本語の場合は翻訳した書類の提出が必要になりますので、翻訳してくれる会社に依頼する必要があります。各機関・銀行などで英語版が発行できるものは英語版で用意し、戸籍謄本のみ翻訳会社に依頼しました。

ビザセンターの予約をする

ビザセンターに行って指紋採取などのバイオメトリクス登録をするための予約を取ります。
渡英日が決まっていたので、Priority Service(45493円)を利用しました。また、パスポートの郵送サービス(1700円)も利用し、ビザセンターへの申請手数料(も払わないといけないみたいです)と合わせて57201円(/人)を支払いました。

パートナーの登録
:申請者(夫)の手続きが全て終わり、パートナービザとしてわたしの申請も同様に行っていきました。必要事項の入力、VISA申請費用とIHS(2年分)の支払い、必要書類のアップロード、ビザセンターの予約を行いました(夫と同日予約)。
わたしの分としてアップロードした書類は、④の戸籍謄本と➄Accommodationとして現地の宿泊先住所のみでした。

➂ ビザセンターへ行く

申請後に出力されるチェックリストとアポイントの詳細の紙とパスポートを持ち大阪のビザセンターへ行きました。(念のため、アップロードした資料やApplication informetionの紙も全て持参しました→必要なかったですが)

資料は提出済みですので、特に何かを求められることもなくチェックが済んだら指紋採取写真撮影があり手続きは終了しました。パスポートは預かられます。

Priority Serviceを利用していましたが、申請した6日後と7日後に夫とわたしにそれぞれ承認のメールが届きました。パスポートも無事に帰ってきました。パスポートにはBRP(biometric residence permit)カードを受け取るまでの期間限定のビザが張られていました。
また、メールにはBRPカードの受け取りについて記載があります。現地到着後に指定の郵便局で受け取るようにとのことで、渡英後に無事にBRPカードを受け取り、全てが終了しました。

※現在はeVISAに移行しているため、この辺りの流れが現在どうなっているかはわかりません。。

ビザ申請は渡英予定日の3か月前から申請できます。CoSの発行に時間がかかること(CoS自体も有効期限は90日間)、証明書などの翻訳依頼が必要となることを考慮して、余裕をもった準備が必要です。日本から申請する場合は、渡航準備が必要であったり渡航日が決まっているなどの事情もあると思うので、必要に応じて priority serviceやsuper priority serviceを利用した方が安心かもしれません。

まとめ

以上、日本でのGovernment Authorised Exchange visa(Temporary Work)のビザ申請の体験談をご紹介しました。

Government Authorised Exchange visa は、短期の就労・研究などのためのビザ。最大2年間Sponsorが必要。

受け入れ先からのCoS(リファレンスナンバー)が必要!発行までに時間がかかる可能性あり!

口座残高の証明と多額の申請費・IHSなどの支払いが必要。

渡航日に向けて余裕をもった準備が必要。

2023年当時の少し古い情報にはなりますが、少しでも研究・留学などで渡英する方々の参考になればうれしいです。

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